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Covid-19が妊娠に与える影響

現在妊娠中、もしくは妊娠の予定がありますか?
パンデミックが発生していなかったとしても、これは大事です。
最近はコロナウイルスが妊娠中の健康状態や妊娠自体に影響するかどうかという問題について、ストレスを感じているかもしれません。

CDCによると、妊婦はコロナウイルス(COVID-19)によって重度の疾患を発症するリスクが高まる可能性があるといいます。
妊娠中(もしくは妊娠予定)の人は、疾患リスクを減らすことに注意することが重要です。
手洗いで感染を防ぎ、他人と安全な距離を保ち、人々がマスクを着用していない公共の場所を避ける必要があります。

本記事では産婦人科および生殖器感染症の専門医、オルワトシン・ゴジェ医師は、パンデミック中の妊娠に関するアドバイスを提供しています。


Q.
COVID-19パンデミック中の妊娠に関連したストレスを緩和する方法とは?

A.
ストレスの一つに、不確実性があります。
パンデミック前の正常な状態に戻ることができるかどうか、またいつ戻れるかは、誰もわかりません。
したがって、あるがままを受け入れて過ごし、健康と幸福を保つために最善を尽くしましょう。

  • 事前に計画する:
配偶者が出産前の妊婦の元を訪れることが許されていない状況の場合は、テクノロジーを利用して配偶者とバーチャル空間で会いましょう。
また、配偶者が病気になった場合に備えて、出産に立ち会う代理人を立てることを検討してください。

  • マインドフルを実践する:
現在に焦点を当てて、悲観的な考えを避けましょう。
深呼吸を取り入れたエクササイズ、瞑想、穏やかなヨガを実践し、思考が制御不能にならないようにしましょう。
不安を減らすことで、妊婦の健康が促進されます。

  • 栄養を強調する:
ストレスで過食を起こしている人は、妊娠を言い訳にして、アイスクリームやチーズケーキを余分に食べてしまうかもしれません。
しかし、あなたとお腹の赤ちゃんには、高品質の食品が必要であることを覚えておきましょう。
代わりに果物や野菜、赤身のタンパク質を選択肢、体重を管理してください。

  • よく眠る:
睡眠は心身の健康を促進します。
毎晩7〜9時間質の良い睡眠をとれるように、健康的な睡眠サイクルに従いましょう。
自宅で仕事をしている場合は、日中に昼寝をとってください。


Q.
出生前検診は対面式ですか、それとも遠隔医療(バーチャル検診)を介して行われますか?

A.
両方です。
重要な節目では直接対面式での検診を行う必要がありますが、残りは遠隔医療を通じて行うことができます。
検診回数は減るかもしれませんが、ケアの質は変わらず高いままです。
以下のような節目には、対面式の訪問が行われるでしょう。

  • 最初の検診:
かかりつけ医が妊娠を確認します。
これには、最初の超音波検査、または遺伝子検査が含まれます。

  • 妊娠11〜13週目:
必要に応じて遺伝子検査と超音波検査を行います。

  • 18〜20週目:
妊娠が進行していることを確認するため、解剖学的な詳細な超音波検査を受けます。
赤ちゃんの性別を調べることもできます(希望する場合)。

  • 24〜28週目:
この検診で実施される血糖検査では、妊娠糖尿病が検査されます。
赤血球にRh因子(Rh抗原)がない血液型の患者は、28週目に再検査と抗D人免疫グロブリン製剤投与を行います。

  • 36〜37週目:
この検診は、B群連鎖球菌の検査を実施するために行われます。


上記の各検診の間には、28週目までは4週間毎に、36週目までは2週間毎に、そして出産までは週1回バーチャル検診が実施されます。
バーチャル検診では、全体的な健康状態について話し合い、懸念事項を特定します。
また、検査結果のいずれかに潜在的な問題が見られる場合は、対面での検診回数を増やす必要がある場合があります。

遠隔医療による検診回数を増やす目的は、待合室の混雑を無くし、待ち時間が長くならないようにすることです。
私たちは、出来る限りウイルスに触れる機会を減らしたいと考えています。
クリニックでの検診をお願いするのは、リスクよりもメリットの方が多い場合に限ります。


Q.
パンデミックがバースプランに与える影響はどのようなものですか?

A.
私は通常、バースプランではなく、各々の好みについて話します。
物事は必ずしも計画どおりに進む訳ではありません。(パンデミックがあってもなくても)
コロナウイルスが原因であなたの希望事項の変更が必要となる可能性があるケースとしては、以下のような例が挙げられます。

  • 立ち会い人がすくない:
分娩室内で数名の立ち会いを希望していた場合、病院によって、恐らく人数が制限されることとなるでしょう。
バーチャル空間を利用した方法など、出産中に家族や友人と交流できる別の方法を検討してみましょう。

  • マスクの着用が必要:
病院に行く時はマスクを着用する必要があり、また体調不良がないことを確かめるための検査が行われる可能性があります。

  • COVID-19と診断された場合:
出産先の病院と空室状況により、出産後の赤ちゃんと同室にいられなくなる可能性があります。
COVID-19の陽性結果が出た場合、医師の決定は患者を交えて行われ、質問をする機会が与えられます。


Q.
コロナウイルスが蔓延する中、ベビームーン(出産前に夫婦の時間を楽しむための旅行)に行っても安全ですか?

A.
妊娠中の女性がリラックスし、不安を感じないようすることが大事であるため、配偶者と二人でいる時間をとることは大切です。
ベビームーンも、予め綿密な計画を練れば可能です。
細菌や人混みに曝される機会を減らすため、飛行機での旅行よりも、車で遠出する方がお勧めです。
ベビームーンを楽しむ間は、混雑した場所を避け、手指の清潔を保ち、マスクを着用し、ソーシャルディスタンスを保ちましょう。
そして、旅行の内容に関わらず、2時間おきにトイレを利用し、脚のストレッチを行い、水分補給を欠かさないでください。


Q.
ベビーシャワー(出産前に妊婦を祝うパーティー行事)を開催することはできますか?

A.
あなたが愛や注目を浴びるに値することは確かですが、後先を考えずに行動できる時ではありません。
他人と物理的な距離を保つことが非常に重要であり、屋外のイベントであったとしても、人混みのなかで距離を保ち続けることは困難です。

他人がベビーシャワーを開催したいと主張していても、重要なのはあなたと赤ちゃんの体だということを覚えておきましょう。
提案を断り、バーチャル空間や車を活用したベビーシャワーなどの、接触を最小限に抑える代案を考えても良いでしょう。

しかし、どうしても対面のベビーシャワーを行う必要がある場合は、ガイドラインに従って下さい。
参加者は全員6フィート(約1.8メートル)の距離を保ち、常にマスクを着用してもらいましょう。
マスクを外さなくて済むように、軽食は出さないで下さい。

パンデミック中の妊娠は、他とは全く違う体験であると言っても差し支えありません。
しかし、いくつかの注意事項に従えば、安全で思い出に残る楽しい体験にすることが可能です。

出典 2020年6月30日更新 health essentials『How COVID-19 Makes Pregnancy Different』 (2020年7月1日に利用)
https://health.clevelandclinic.org/how-covid-19-makes-pregnancy-different/