電話: (050) 5534-5772

平日09:30~18:30(日本時間)

JapanRx / 6月12日時点で、コロナウイルスパンデミックについて知っておくべきこと

6月12日時点で、コロナウイルスパンデミックについて知っておくべきこと

  • ここでは、COVID-19コロナウイルスパンデミックに関する厳選した最新ニュース及び最新情報を知り予防に役立てるためのヒントやツールを紹介しています。
  • 今日の見出し:アフリカの症例数は20万件に達し、世界の株式市場は下落し、オーストラリアは1万人規模の集会の開催を許可しています。


1.    COVID-19が世界に与える影響

  • ジョンズ・ホプキンス大学によると、世界のコロナウイルス症例は現在、750万件を超えているといいます。このウイルスによって42万1千人以上が死亡し、350万人以上が回復しました。

  • 4月のイギリス経済は20.4%縮小しました。これは記録が始まって以来最大の景気後退であり、3月から始まったロックダウンの影響を示しています。

  • COVID-19感染の第2波によるさらなる経済的被害の恐れの中で、世界の株式市場は下落しました。
米国の株式市場は3月以降1日あたり最大の下落を見せ、日本や香港、中国ではベンチマークインデックスが下落しました。

  • スコット・モリソン首相は、オーストラリアは、スタジアムで行われる1万人規模のスポーツ観戦やコンサートの開催を、7月から許可すると述べました。


2.    パンデミックにより1億人が極度の貧困に陥る可能性がある

世界銀行は6月の世界経済見通し予測に基づいて、、パンデミックによる世界の貧困への影響に関する推測を更新しました。

4月には、COVID-19によって4000万から6000万人が極度の貧困に陥ると推定されていました。
新たに発表された推測では、この数字が7億〜1億に変更されています。

極度の貧困とは、1日あたり1.90ドルという国際貧困線以下で生活している人々を意味します。

世界銀行は、2種類のシナリオを立てています。

ベースライン・シナリオでは、ウイルスの発生が予想された範囲に留まり、今年中に活動が再開されます。
下振れシナリオでは、ウイルスの発生が予測よりも長期化し、ロックダウン政策が継続される、もしくは再導入されます。

世界経済は、ベースライン・シナリオでは2020年に5%下落しますが、下振れシナリオでは8%の下落となります。


3.    アフリカの症例数が急増している

COVID-19症例数が20万件を超え、疾患の拡大速度が急速に加速しています。
WHOの報告によると、最初の10万件に達するまでに98日を要したものの、20万件に達するには19日しかかからなかったといいます。
大陸における症例の4分の1が南アフリカから報告されています。

5,600件以上の死亡例が報告され、その70%以上がたった5か国(アルジェリア、エジプト、ナイジェリア、南アフリカ、スーダン)で発生しています。

「今の所アフリカの症例が占める割合は、依然として世界のごく一部に留まっています。」と、アフリカの世界保健機関(WHO)地域ディレクターであるMatshidiso Moeti博士は述べています。
「しかし、感染の拡大速度は増しています。アフリカ諸国は迅速かつ早期に行動を取ったことで、症例数を低く抑えることに成功しましたが、COVID-19による医療崩壊を防ぐため、引き続きの警戒が必要です。」


4.    第2波の恐怖

ロイター通信によると、世界中で引き続き第2波に対する懸念があるといいます。
インドでは毎日記録的な症例数の増加が報告され、世界で4番目に被害の大きな国となりました。

一報、米国では経済を活性化させるために複数の州が経済活動を再開し始めているものの、第2波への懸念が残っています。

ヨーロッパの医療専門家は、結果として更なるロックダウン政策を要するリスクがあると警告しています。

出典 2020年6月12日更新 World Economic Forum『COVID-19: What you need to know about the coronavirus pandemic on 12 June』(2020年6月15日に利用)一部抜粋
https://www.weforum.org/agenda/2020/06/covid-19-what-you-need-to-know-about-the-coronavirus-pandemic...