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2度目の脳卒中の回避は血圧管理が鍵となる

2019年7月29日(HealthDay News) - すでに1回の脳卒中を起こしている場合は、脳卒中が再発するリスクははるかに高くなります。

しかし、新しい研究によれば、血圧をうまくコントロールすることで、そのリスクを約20%減らすことができるようです。

研究著者らは、血圧を130/80 mm Hg以下に維持することを提案しています。

 

この研究の主執筆者である北川一夫博士は、次のように述べています。

「二次脳卒中の予防には、130/80 mm Hg以下に血圧を保つことが推奨されます。」

北川博士は日本の東京女子医科大学の神経内科の教授です。

120/80 mm Hg以下というのがさらに良い目標値である可能性がある一方で、平均してほぼ3つの血圧降下にもかかわらず、研究においてこの低いレベルを達成できていたのは約3分の1の人々だけであったと博士は指摘しました。

彼は、患者は自分の血圧が下がり過ぎることを心配しており、血圧が低下しすぎることに関連している可能性のある副作用があるとも述べています。

 

新しい研究は7月29日、『JAMA Neurology』のオンライン版に掲載されました。

この研究に付随する論説の著者であるクレイグ・アンダーソン博士は、血圧を下げることは「比較的簡単」と述べました。

血圧を効果的にコントロールするために、医師はしばしば複数の薬を処方する必要があります。しかし、すべての医師がそのように処方するわけではないと彼は述べています。

アンダーソン博士は、オーストラリアのシドニーにあるニューサウスウェールズ大学の神経学科の教授です。

「おそらく医師は降圧薬の使用について、特に高齢者、虚弱体質の人々への使用においては保守的である傾向があります。なぜなら、めまいを起こして転倒し、股関節骨折に至るなどの副作用を引き起こすことへの懸念があるためです。」

アンダーソン博士は、血圧降下薬の最も一般的な副作用はめまい、足首の腫れ、疲労などの軽度のもので、これらの副作用は薬の投与量を変更することで回避できることが多いと述べました。

それほど一般的ではありませんが、より深刻な副作用には、転倒や失神、腎機能障害などがあります。アンダーソン博士は、これらの副作用は通常、患者を注意深く監視することで回避できると述べました。

しかし、この研究が示すように、血圧降下薬には、利点があります。

アンダーソン博士は、医師が血圧の低下によって脳卒中のリスクがどの程度低下するのか、正確にはわかっていないものの、おそらく血管壁へのストレスを軽減し、血管の肥厚や閉塞、破裂の可能性を減らすと述べています。

北川博士もアンダーソン博士も、健康的な体重の維持、健康的な食品の摂取、定期的な運動、ストレスの軽減、および塩分を控えるといったライフスタイルの変化が、二次脳卒中のリスクを低下させるのに重要な役割を果たすと述べました。

現在の研究には、1,300人の脳卒中から回復した患者が含まれています。

研究ボランティアは日本の140軒の病院から2010年から2016年の間に登録された患者でした。

研究の参加者は無作為に2つのグループのうちの1つに割り当てられました。

それは、140/90 mmHgまでの血圧を持つ標準群、または120/80 mmHg以下の血圧を目標とした集中管理群でしたが、この研究は登録の遅れと資金調達の問題のために早期に中止されました。

両群のベースライン血圧は145/84mmHgでした。追跡期間は短縮されましたが、標準群の血圧は133/78 mmHgに低下し、集中管理群の血圧は127/77 mmHgに低下しました。

そして、21人が二度目の脳卒中を起こしました。

集中群は二度目の脳卒中のリスクがより低いように思われましたが調査結果は統計的に有意ではなかったと研究著者は述べています。

しかし、研究者らは、血圧降下と二次脳卒中予防に関する3件の以前の研究の結果との知見とともに、彼らの発見をプールし、集中管理によりそのリスクは22%低下が見られたと述べました。

「この研究は、脳卒中から生還した人々において『良好な血圧管理の重要性』を強調するものです。」

とアンダーソン博士は述べました。

彼は、患者が処方された通りに血圧薬を必ず服用することが重要であると付け加えました。

アンダーソン博士は、多くの人が定期的に服用することを忘れていると述べ、薬の服用を忘れないためにも、携帯電話のアプリを使用することを勧めています。

 

【以下のウェブサイトより引用】

Trying to Avoid a Second Stroke? Blood Pressure Control Is Key