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2型糖尿病でのインスリン療法は人体への悪影響の可能性

ジャーナルで発表された新しい研究では、2型糖尿病をもつ高齢患者に使用される血糖値を下げる薬は体への害を伴う可能性があると報告されました。
米国では約2580万人が糖尿病を患っており2型糖尿病はそのうち90〜95%を占めます。2型糖尿病はインスリン抵抗性という特徴があり、十分なインスリンを産生したり、ホルモンが使用することができなり血糖値が上がります。
高血糖は時間とともに腎臓、眼、心臓疾患、神経に損傷を与え、さらに脳卒中を引き起こす可能性があります。
2型糖尿病の診断は血中のヘモグロビンA1Cレベルを測る血液テストによって行われます。このテストにより患者の血中にもつ過去3ヶ月間のグルコースレベルの平均値を出します。
米国では2型糖尿病はヘモグロビンA1Cレベルが6.5%以上のときに診断されます。通常はヘモグロビンA1Cレベルが高いほど、健康に問題があると考えられます。

病状は食事によっても左右されますが2型糖尿病患者は薬を必要とします。 薬は注射や経口薬のインスリンで、血糖値を下げて糖尿病合併症リスクを下げてくれます。
ロンドンカレッジ大学、ミシガン医学大学、 アナーバー退役軍人病院による最新の研究では治療のデメリット、特に患者が50歳以上である場合には メリットを上回る可能性があると報告しました。
多くの場合インスリン治療は患者の寿命を延ばすようなことにはなりません。

もしインスリン治療により生活の質が落ちることになれば、50歳を超える2型糖尿病患者にとっては治療のデメリットが大きいとUCLの名誉教授ジョンS.ユドキンは語りました。
ミシガン大学医学部内科のサンデップ・ヴィジャン教授が率いる研究チームは、 インスリン錠剤や注射を使用している2型糖尿病患者5102人を調査しました。
20年間の追跡調査で治療が患者の人生にどのように影響を与えているか、糖尿病合併症リスクを減らすのに効果的であるかに焦点を当てました。2型糖尿病患者の治療効果は治療開始時の年齢や副作用に大きく変わることがわかりました。
2型糖尿病患者でインスリン治療を45歳に開始し、ヘモグロビンA1cレベルが1%低くなると10ヶ月間長く健康的にいられると推定しています。
しかし75歳で糖尿病治療を開始した場合3週間長く健康的になるとみられています。このため10-15年間の薬、注射を使った副作用を伴う治療はする価値があるのか、という疑問が上がりました。
 最終的に治療目的は血糖値を下げることではなく衰弱や致命的な合併症を防ぐことです。 もし合併症リスクが低く治療の負担が大きい場合には治療は体への良い効果よりも害のほうが大きいと考えられます。
単に血糖値だけで治療のメリットとデメリットを判断することはできません。 研究チームの調査結果はのヘモグロビンA1cレベル8.5%以下の2型糖尿病患者のタイプに適用されると発表しました。
ヘモグロビンA1cレベル8.5%を超える患者はインスリンによる治療のメリット受けやすく、合併症のリスクも高くなります。
しかし研究チームはヘモグロビンA1cレベルを見るだけでインスリン治療の恩恵を受けるは根本的に欠陥がある可能性も考えています。

患者への治療の負担なども考慮し、患者により治療決定は変えるべきであると研究チームは語っています。 血糖値治療方針の決定において現在のところ患者の希望や治療の負担はあまり考慮がされていない状況です。
今年の初めには、体の低酸素状態が2型糖尿病がどのように関連しているのかという研究が発表されています。

以下のサイトより引用
http://www.medicalnewstoday.com/articles/278956.php