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1日1回ヨーグルトを食べると乳がん予防に役立つ?

研究者は、皮膚がんに次いで女性にとって最も一般的ながんである乳がんの潜在的な原因を、何十年間も研究し続けてきました。
そして、新しい仮説が生まれました。
私たちの体内に生息する有害な細菌は、乳がんの原因の一つなのでしょうか?

ヨーグルトには消化を補助し、免疫を強化し、骨の形成を助けるなど様々な効果があります。
これだけではヨーグルトを食べる理由として十分ではない場合でも、ヨーグルト利点は他にも存在します。

まだ実証はされていませんが、Medical Hypothesesで発表された研究では、有害な細菌が乳がんの発症に関係し得る体内の炎症を引き起こす可能性があるという、新しい証拠が示されています。
そして、イギリスにあるランカスター大学の研究者は、これを防ぐ簡単な方法、すなわちヨーグルトの摂取を思いつきました。

「簡単で安価な潜在的な予防療法があります。それは、女性がナチュラルヨーグルトを毎日摂取する方法です。」と研究者らは記述しています。

どうしてヨーグルトに乳がんの予防効果が期待できるのでしょうか?
ニュースリリースによると、ヨーグルトには乳糖発酵細菌と呼ばれる、いわゆる「善玉菌」(微生物叢)が含まれているためです。
この種の善玉菌は、母乳育児中の母親の乳房にも見られます。
研究者らは、母乳育児を行うと乳がんリスクが年間4.3%低下するため、この細菌には保護作用があると考えています。

他の研究でも、ヨーグルトを食べることは、恐らく摂取された善玉菌が有害な細菌と置き代わることが原因で、乳がんリスクが低下することが示されています。

さらに、炎症がその人の体に重大な問題を引き起こす可能性があるという説は、十分に確立されています。
例えば、炎症は歯周病を引き起こすことがあり、これは乳がんを含む数種類のがんと関連しています。

「乳管の内層を補充するために分裂する幹細胞は、微生物叢の影響を受けます。また、微生物叢の特定の成分は、結腸や胃などの他の臓器でがんの発生リスクを高めることが示されています。」と、研究者らは述べています。
「したがって、常在微生物叢は幹細胞分裂に影響を及ぼし、がんリスクに影響するという同様のシナリオが乳房で発生する可能性が高くなります。」

出典 2020年2月10日更新 Health central『Could a Yogurt-a-Day Help Keep Breast Cancer Away?』(2020年2月11日に利用)
https://www.medicinenet.com/script/main/art.asp?articlekey=228046