糖尿病前症へのメトホルミン:成功

メトホルミンは、ビグアニド剤クラスです。肝臓によるグルコース産生を減少させ、体組織のインスリン感受性を増加させることによって機能します。また、患者が体重を減らす手助けとなったり、いくつかの癌には予防効果もある可能性があります。
メトホルミンは、1922年の臨床研究で発見され、フランス人医師ジャン・スターンにより、1950年代にその治療が始まりました。
1957年にフランスで医薬品として導入され、1995年には米国で導入されました。
メトホルミンは世界保健機関の必須医薬品のリストにあり、糖尿病の経口服用薬として最も広く使用されている一般薬です。
米国では、月額3ドル~25ドル程度で販売されています。

糖尿病前症で60歳以下の患者について、ADAは、BMI34以上、もしくは、過去に妊娠性糖尿病の既往歴があった女性へメトホルミンを推奨しています。

しかし、特に60歳以上の方、そしてめったにメトホルミンで治療されることはないティーンエイジャーなど、他の年齢層の人について、研究では、糖尿病前症とされたわずか3.7%の人が実際に3年間にわたり、メトホルミンを処方されていたことがわかりました。
メトホルミンは、1950年頃から出まわっており、さらに、長く海外での研究でも、おそらく癌の特定の種類を防ぐことが示されているのになぜメトホルミンが全ての糖尿病前症を持つ人々での標準的な治療法ではないのでしょうか。

総費用300憶ドル以上という糖尿病29万人の患者に、我々は質問をする必要があります。まだ増え続けていますが、米国の90万人以上の糖尿病前症の人へ、なぜ、FDAまたはADAは診断後、直ちにメトホルミンでの治療を開始することを勧めないのでしょう。

必要に応じて、メトホルミンを、集中的なライフスタイル介入プログラムに従った人たちが有意に少ないインドのチェンナイで、約600人の太りすぎ、または、肥満とされる糖尿病前症の人々でのランダム化比較試験では、標準的治療で管理された場合と比較して、糖尿病を発症するようになりました。しかし、介入の有効性は、その前糖尿病の代謝性質の違いに応じて変更されました。

この研究での介入は、糖尿病コミュニティ生活改善プログラム(D-CLIP)と呼ばれる、米国糖尿病予防プログラム(DPP)をモデルにしていましたが、インド国内用に適合調整されました。
必要に応じたメンテナンスでは2ヶ月のメンテナンス期間中、毎週の教育会議のプログラムに加え、メトホルミンに続いて食事や運動に毎週教育セッション、の4ヶ月で構成されていました。

空腹時血糖異常(IFG)と耐糖能異常(IGT)の両方を有していた介入群の患者は、対照群の患者と比較して糖尿病を発症する危険率は36%と低いものでした。
しかし、利点としては、ベースライン時にのみ分離されたIFGの患者で小さかったです。彼らの糖尿病発症率は12%より低いと示されました。

コントロール群の参加者は、医師、栄養士、フィットネストレーナー、およびグループクラスとして、糖尿病予防(指示としては、例えば、複合炭水化物と新鮮な果物や野菜を豊富に取り、低脂肪食を摂取することや、どのように運動量を増やすかなど)に、1回の訪問として構成されましたが、どのグループもメトホルミンでの治療は受けませんでした。

介入群の参加者は4カ月間、16週毎のコアクラスに参加した後、2カ月間、8週毎の維持クラスを続けました。
クラスは8〜24人の参加者のグループ、1回1.5時間の長さで、運動プログラムや教育講習が含まれていました。

介入群の目標は、DPPと同様、週に1度150分以上、中程度~強度の運動で7%以上の減量でした。
4ヵ月の時点で、まだIFGおよびIGTまたはHbA1c値のどれかが5.7%以上あった参加者は、1日2回、500 mgのメトホルミンを摂取していました。
3年間のフォローアップ中、年間平均で介入群の参加者の7.8%に対して、対照群の参加者の11.1%が、糖尿病(P = 0.014)を発症しました。
糖尿病を防ぐための治療を必要とする数は9.8でした。

介入群のすべての患者は、彼らのカロリー、炭水化物、脂肪の摂取量(すべてP <0.001)を改善し、約半数が、それらの物理的活動の目標に達しました。

(記事元)http://www.diabetesincontrol.com/metformin-for-prediabetes-success/