他の糖尿病薬より心臓にやさしいメトホルミン

メトホルミンは、2型糖尿病のために最も頻繁に処方される単体薬ですが、大規模な分析により、他の糖尿病薬よりも心臓に良いことがわかりました。

メトホルミンは、グリベンクラミド、グリメピリド、グリピジドおよびトルブタミドなどのスルホニル尿素と呼ばれる他の一般的に使用される薬物と比較して、約30%から40%も心臓発作や脳卒中による死亡のリスクを低減していると、研究者が報告しています。

「製薬会社は、血糖値を低下させ、古い薬の安全性の問題を改善するために新薬を作り続けています。」と、上級研究著者であるシャリボレン博士は述べました。

しかし、「糖尿病の成人は、多くの場合、血糖値を制御するために、複数の薬を必要とする一方で、新薬が必ずしも古い薬よりも安全ではないようです。」と続けました。

「メトホルミンは依然として、最も安全で効果的な2型糖尿病治療薬です。」と、ボレン博士は述べています。

この140万人が被験した204件の研究を含めた分析は、医療誌「Annals of Internal Medicine」に掲載されました。

研究者によると、血糖のコントロールが不能な糖尿病患者は、心臓発作や脳卒中による死亡のリスクがありますが、この1つの糖尿病薬が、これらによる死亡を予防するのに別の薬剤より優れているかどうかは明らかにはなっていません。

「未治療の糖尿病の合併症は、多くの場合、これらの安全上の懸念を上回りますが、糖尿病治療の選択を行う際に、患者が医師と相談し薬のメリットとリスクを比較検討する必要があります。1990年代後半から使用されているメトホルミンは、多くの新しくより高価な薬に比べて比較的安価なジェネリック薬です。2014年には、半分以上の処方薬が先発品だったため一人当たりの支出は部分的には他のクラスの薬と比べて、高額になりました。」とボレン博士は述べました。

この最新の研究における知見は驚くべきことではありませんが、ニューヨークのモンテフィオーレ医療センターの臨床糖尿病センターの所長は次のように述べました。
「私たちが知っている、あるいは知っておくべきことは、メトホルミンが、2型糖尿病の成人を治療するための最良の第一選択薬であり、良好な心血管死亡率を有していること。 スルホニル尿素と比較した場合、確かに新しいものは何もありません。」
「糖尿病治療にかかる費用は、薬そのものの費用ではなく、合併症によって生じる費用なのです。例えば、急性合併症の最も一般的で高価な理由の一つは、“危険な低血糖”を引き起こすスルホニル尿素、およびインスリンの使用です。」
「多くの薬は低血糖を引き起こさず、同等かより良い効果をもたらします。しかし、新薬は心臓発作や脳卒中の予防に、より効果的であり得ます。」と彼は述べました。
また、博士はこうも述べています。
「私達には、従来の治療に加えて、現在、心血管転帰に実質的に優位性が示されていつ3つの異なる薬剤を有しています。それはコレステロールを減少させるために良好な血圧管理、アスピリン、およびスタチンです。

(記事元)http://www.newsmax.com/Health/Health-News/diabetes-metformin-safer-heart/2016/04/19/id/724631/