腎機能が正常な場合のメトホルミンと乳酸アシドーシス

HealthDayは、臨床糖尿病の10月号に掲載された症例を報告しました。それによると、2型糖尿病にメトホルミンの治療を受けた腎機能が正常な者の乳酸アシドーシスについて説明されています。

ウスターにあるマサチューセッツ大学医学部のバリーA. クリーグスマン医師とB. グリギスハンナ医師は、2型糖尿病や喘息の既往歴を持つ53歳の女性で、メトホルミンの使用後に二次乳酸アシドーシスによる咳や息切れを起こして緊急外来で運ばれたものの、腎機能は正常であったことを報告しました。

著者らは、肺炎となる可能性のある喘息の悪化が考えられていたこの女性へ症状の治療を行ったにもかかわらず、症状が改善しなかったと報告しています。

彼女の入院中に、病院関係者は彼女の声がかすれていたことに気づきました。
動脈血液ガス測定では、代謝性アシドーシスは二次呼吸性アルカローシスであることが明らかになり、乳酸レベルが増加しました。
メトホルミンの使用を中止した際には乳酸塩レベルは、重炭酸塩レベルの増加とあわせて減少しました。
そして緩やかな臨床症状の改善が見られ、患者は血行力学的には安定していました。
患者の糖尿病薬は、彼女の入院中デテミルに変更され、退院時にはグラルギンに切り替えられました。

「どれくらいの頻度でこれらの症状が発生するかは不明です。」と著者らは記述しています。
「メトホルミンは、ご存知のように広く処方されています。しかし、メトホルミンを服用している患者の中には、また、乳酸レベルの増加がみられます。このため、臨床医がこの事実をよく認識し、また、メトホルミン関連乳酸アシドーシスを診断できることが重要です。」

記事元:http://medicalxpress.com/