症状が出る何年も前に、眼球スキャンがアルツハイマー病を検出

何十年もの間、アルツハイマー病の唯一の公式な診断方法は、死後に患者の脳を分析することでした。
つい最近、医師は生きている人の脳に陽電子放射断層撮影を行うことで、病気の兆候を確認することができるようになりました。
しかしこの技術は高価で侵襲的であり、患者に放射性トレーサーを注入する必要があります。

現在、アメリカのシーダーズ・サイナイ医療センターの研究者らにより、アルツハイマー病が脳に影響するのと同じように、網膜(目の後ろ)にも影響を与えることが発見されました。
この研究はまた、患者が症状を経験する数年前に、非侵襲的な眼球スキャンにより疾患の重要な兆候を検出できることを明らかにしました。

研究者らは、研究のために特別に開発された高精細な眼球スキャンを使用して、アルツハイマー病の重大な警告サイン、アミロイドβと呼ばれる有毒なタンパク質の沈着を見つけました。

研究者らは、この発見はアルツハイマー病リスクが高い人を、発症の何年も前に識別するための大きな進歩であると話しています。

この研究の主任研究者であるMaya Koronyo-Hamaouiは、次のように述べています。
「この結果は、網膜がアルツハイマー病診断における信頼できる情報源として役立つ可能性を示唆しています。 網膜を分析する主な利点の1つは再現性です。これにより、患者の状態を観察し、病気の進行を確認することが可能になります。」

臨床試験ジャーナル(Journal of Clinical Investigation)に発表された新しい研究では、これまで見過ごされていた網膜の周辺領域におけるアミロイド斑が発見されました。

同研究の共同主任執筆者であるKeith Blackは、
この結果は、アルツハイマー病への介入をより効率化にし、早期発見を可能にする希望を与えるものであると話しています。
「最終的には治験用の眼球スキャンが、疾患を早期に発見するための検査装置として用いられるようになり、これにより薬物治療やライフスタイルの変化によって疾患の進行を妨げ、変化させることができるようになると良いと考えています。」

出典:2017年8月18日更新Health Spectator UK『Eye scan reveals Alzheimer’s years before symptoms appear』(2019年4月25日に利用)
https://health.spectator.co.uk/eye-scan-reveals-alzheimers-years-before-symptoms-appear/