心臓発作の薬剤用に新しい便利な容器を開発

-カード形状の容器が、ニトログリセリン錠剤などの保存に使用されるガラス容器の代替物として役立つ-

アルバータ大学の卒業生は最近、心臓発作の危険がある患者の命を潜在的に救うと考えられる製品を発売しました。
10月上旬に発売されたSMHeartCard(「スマートカード」と発音)は、財布に収まるように設計された小型のカード型容器です。
厚さは6ミリメートルで、クレジットカード以下より小さく、アスピリンとニトログリセリンの錠剤用の2つの小さな収容部があります。
それは心臓発作の危険がある人にとっては不可欠なものです。

カナダ・アルバータ州にあるCross Cancer Instituteの卒業生であり、Cross Cancer Instituteの臨床試験のディレクターでもあるジョン・マッキー博士は、SMHeartCardを心臓発作薬を便利かつ安全に保管できる方法としてSMHeartCardを開発しました。
これは突然の心臓発作の際に即座に利用できます。 本製品の発明は、心臓発作の危険性があるにもかかわらず、投薬が即座にできず困っていた博士の兄の影響を受けたものだそうです。

現在、ニトログリセリン錠剤はガラス瓶での保管が一般的ですが、マッキー博士は容器が脆弱であり、気温により錠剤の品質が完全に保護されないと説明しています。
「本当に問題なのは薬が存在しないということではなく利便性の問題なのです。」と彼は語りました。
「私の兄のような人々が、潜在的に人命を救う薬剤を携帯できないといった問題をどうやって解決するのかということが主な焦点でした。私たち以外に誰が簡易容器を開発できましょうか。」

マッキー博士は、ニトログリセリン錠剤は通常のプラスチックに入れたり、熱や冷気にさらされたときに効力を失う傾向があり、保管するのが難しいと説明しています。
これに対処するために、悪条件下で保存しても最大6ヶ月間効力を保て、ニトログリセリン錠剤を包み込むような化学的に不活性なプラスチックを使用したカードを開発しました。
「体温で安全なものが望まれました。」とマッキー博士は語りました。

胸部痛のある患者が平均して治療を受ける前に救急室で90分間、待たなければならないというデータを引用し、マッキー博士はSMHeartCardにより心臓発作の危険がある患者が必要な時に薬を即座に確実に服用することができると説明しました。
「心臓の一部に血液が供給されない時間が増えるほど、死亡する可能性が増します。早期にアスピリンやニトログリセリンを服用することで心臓発作の重篤度を下げることができるのです。」  
マッキー博士は民間機での6時間の飛行中に心臓発作を起こした70歳の男性に即時治療を施行した経験から、現在SMHeartCardを携帯しています。
マッキー博士は、SMHeartCardの今後の計画について尋ねられた際、個人の病状に合わせた容器が他の疾患での特別な薬剤のためにも開発される可能性があることを言及しています。
「ニトログリセリンやアスピリンにはうってつけだといわれますが、携帯を必要とするほかの薬剤についても皆さん興味はあるものの、開発までには至りません。」と博士は話しています。
「この技術が他の薬剤に対しても適用が可能かどうかを検討しようといった議論に入りつつあるところです。」