児童の肺動脈性肺高血圧症に対するシルデナフィルの効果

シルデナフィルは様々な用途で使用されますが、現在、成人の肺動脈性肺高血圧症(PAH)への使用を承認されています。

新しい研究では肺動脈性肺高血圧症(PAH)のある子どもに対して、酸素運搬、運動能力を改善するのに効果があると報告されています。
PAHは珍しい病気であり、子供ではさらに発症率は低いのですが、子供が発症した場合、治療をしなければ余命は1年ほどだと言われています。
適切な治療をおこなえば8割ほどの確率で5年の延命が可能という研究報告がされている疾患ですが、治療の難しい病気であり、子供は大人と同条件で治療できないため、PAHのさらなる研究が必要といわれています。

コロンビア大学のBarst博士は16カ国で236人の子供(1-17歳)を対象としたシルデナフィルの二重盲検を実施しました。
この治験では、低、中、高用量のシルデナフィル、もしくはプラセポ薬を与える試験を16週間おこないました。

中、高用量のシルデナフィル治療を受けている子供達は、プラセポ薬を受けた子供達に対して、酸素消費量や肺への血液量の改善が見られました。

また運動中の肺の空気の交換効率が上昇し、子供達の運動量にも増加が見られました。
この治験の3年後の再検査では、高用量の患者の死亡率の高さが見られたことから、中程度の用量が望ましいと考えられました。

(記事元)
http://medicalxpress.com/news/2011-10-sildenafil-benefit-children-pulmonary-arterial.html