リドカイン研究レポート: 線維筋痛症の痛みは減らない?

「痛みの強さ、臨床状態でアミトリプチリンと組み合わせた静脈内リドカインの効果、IL-6およびIL-8:無作為化二重盲検試験」と題したリウマチ疾患に関する国際ジャーナル誌に発表された新しい研究によると、リドカイン注射は線維筋痛症の痛みの軽減には効果的ではありません。

ブラジルのサンパウロ大学の研究者によって行われた調査には、18歳から60歳までの42人の線維筋痛症の患者が含まれていました。
全ての被験者は8週間、週に1度、抗うつ薬アミトリプチリンを摂取しました。また、半分の被検者は4週間、週に1度リドカイン240mgを摂取し、残りの半分は、生理食塩水のプラセボ注射を受けました。
被検者、臨床医のいずれも、誰がリドカインを摂取し、誰がプラセボを投与されたのか知りませんでした。

リドカインは注射部位の感覚を鈍くし、痛みを解消する局所麻酔薬です。
時には、線維筋痛症の痛みを減少させるために使用されていますが、症状によって痛みの範囲も広いため、必ずしも常に作用するわけではありません。

研究者らは、被験者の疼痛強度を、1週目、2週目、3週目、4週目、および8週目の治療開始前に評価しました。
彼らはゼロは痛みが全くなく、10が大変悪い疼痛といった疼痛強度の数値尺度を使用しました。

彼らは、リドカインを与えられた人々は、プラセボ群と比較して2週目では、より疼痛強度が低かったことが分かりました。しかし、この違いは、他の時点では観察されませんでした。

研究者はまた、すべての被検者の70%で、広範囲の痛みの発生率が治療開始後8週間で減少したことがわかりました。
しかし、それが、リドカイン、または抗うつ薬によるものであったかどうかを結論付けることはできませんでした。

研究者はまた、被験者の血液中のインターロイキン(IL)のレベルを分析しました。
インターロイキンは、免疫系のメッセンジャー分子であり、それらのレベルは、線維筋痛症を有する人の血液中で変更することが知られています。
本研究では、ILの血中濃度には差は記録されませんでした。

著者は、リドカインの異なる用量と、異なる時間間隔での評価を行う更なる研究が必要であり、それにより、異なる結果を生成することができるとしています。

(記事元)http://fibromyalgianewstoday.com/2016/06/24/lidocaine-does-not-reduce-pain-fibromyalgia/