バイアグラが筋ジストロフィー患者を救済する可能性

若い男性がバイアグラの治療を受けるというのは考えにくいことですが、新しい研究によると通常は勃起不全(ED)の治療薬であるバイアグラが10代前半、思春期の少年の筋ジストロフィーによって生じる心筋の損傷を抑えてくれる可能性があるといいます。

バイアグラ(シルデナフィル)は勃起不全治療のために1998年に認可が下りてからも 未熟児の肺高血圧症、心臓疾患、血液循環低下による壊疽など他の症状へも有効なのが確認されています。
今回の新たな研究では前立腺がんに効果があるかもしれないと考えられています。

そして今バイアグラはデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)が原因となっている心筋の損傷に苦しんでいる若い男性の治療となる可能性があるということです 。
DMDでは、進行性の筋力低下と損傷が起こり、10歳ほどで車椅子の生活を余儀なくされ、ほとんどの場合30歳前に死に至ります。
末期になると横隔膜と心臓が変形し、それが致命的な呼吸の合併症と心不全につながります。

呼吸器系の問題を抑制、より良い治療のもと、多くの患者は現在20代後半から30代まで生きることが可能となっています。
骨格筋肉の変性疾患ですが、心臓にも多大な影響があり、過去に何人かのデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)患者の少年が心不全で亡くなっています。
しかし、ワシントン大学のスタンリー・フロエナー博士は患者は昔より長く生きられるようになったと述べています。

博士は、実験用に繁殖させたマウスを用いて、DMDに似た症状を持たせました。 その研究でバイアグラによる処置が数日以内にマウスの心機能を正常化することができたことが分かりました。
心臓に異常をきたしていなかったマウスに投与した場合、発症が遅延していることが見受けられました。

デュシェンヌ型筋ジストロフィーはこの種の疾患の最も多いタイプであり、 ジストロフィンと呼ばれるタンパク質を作る遺伝子に問題があるため発症します。
国立衛生研究所によると3500人の男性のうち1人の割合で発症します。 体の操作のための理学療法、病気の進行を遅らせるため筋力低下、けいれん、炎症を軽減する薬などが現在ある治療法となっています。

患者は、心臓組織崩壊に起因する心臓合併症を発症するほど長く生きていれば、循環器内科が心臓の負担を軽減するために血圧の薬を処方することができると、 筋ジストロフィー協会理事であるクリストファー·ローザ氏は述べています。
 ローザ氏自身はベッカー型筋ジストロフィーを患っており、現在肥大型心筋症の初期段階で心臓が弱っているため血圧の薬を服用しています。

過去の研究ではバイアグラなどcGMPと呼ばれる化合物の分解を防止する薬剤 を用いることで心臓機能が向上したこと記録があります。 バイアグラの安全性はFDAによって検証されており、潜在的な治療方法としては候補のひとつであるとローザ氏は述べています。

以下のサイトより引用
http://abcnews.go.com/Health/Wellness/viagra-helps-hearts-muscular-dystrophy-patients/story?id=11909...