ニトログリセリンパッチが腱の痛みの緩和に役立つ可能性

(ロイターヘルス)  ニトログリセリンパッチは、一般的に腱の損傷に効果的という調査報告があります。

この薬剤は重症度に応じて、肩、手首、かかと、膝などの痛みや腫れなどを治療します。
短期間の疼痛緩和または痛めた腱の修復や置換手術用にはコルチコステロイド注射が一般的に挙げられます。

スコットランドのグラスゴー大学の上級著者であるニール・ミラー氏は、注射や外科手術に比べて副作用の少ない皮膚に貼布するタイプのニトログリセリンパッチを使用しているといいます。
局所ニトログリセリン薬は20年以上にわたり腱の痛みについての薬効が調査されてきましたが、今日までの研究では、この目的のためにどの程度うまく作用しているのかが明らかになってきています。

ミラー氏らは、この選択薬の有効性をよりよく理解するために、ニトログリセリンパッチなどを使用しての腱の痛みについて代替治療やプラセボやダミーパッチに対しての10件の小規模な臨床試験からのデータを分析しました。

ミラー氏のチームは英国スポーツ医学ジャーナルに次のように報告しています。
「患者のためのこの問題は、現在、他のすべての薬事療法、および、注射療法が患者のケアを改善するために説得力のある結果を生み出すことはできませんでした。」
5人に1人の患者が局所治療による頭痛を訴えていました。また一部の人にはパッチを貼付した部分に刺激感がみられました。

これらの結果に基づいて、患者が腱の痛みを和らげるためにまずすべきことは、他のセラピー療法と組み合わせてパッチを使用することを検討するのが良いでしょうとミラー氏は述べています。
しかし、12か月から24か月間に渡っての調査では、パッチが患者の安静時に痛みに影響するようには思えませんでした。
長期間での使用は、場合によっては、運動強度や運動範囲と関連していました。 この治療法がどのように身体のすべての部分において、すべての腱の損傷タイプに適用かということもまた明確ではありません。 また、患者はニトログリセリンジェルや軟膏を使用することも可能で、パッチに焦点を当てた現在の研究ではこれらは検証されませんでした。

North Carolina Orthopaedic Clinicのセレン・パレフ博士とノースカロライナ州ダーラムにあるデューク大学の医師らは、この結果について、一部の患者にとってパッチの使用選択が可能であることを示唆しています。
「パッチの効果はプラセボよりも優れており、患者が日常生活の活動の回復に役立っているように思います。」と研究には関与していませんでしたが、パレフ博士はそう述べました。
オーストラリア・シドニーにあるニューサウスウェールズ大学のジョージ・ムレル博士は、パッチの使用により頭痛を訴える患者の中には、用量を減らすことで頭痛を抑え、引き続きパッチを使用できる可能性があるとも指摘しています。
情報ソース:https://bit.ly/2OHzwRe