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なぜ心血管疾患には性差があるのか

AHAの論文誌Circulationが毎年発行するGo Red For Women号では、心臓病を持つ女性が直面する独特の課題のいくつかを探求しています。

この特集号に掲載された研究の1つは、地域社会では女性が心停止後、生き残る可能性が低いことを明らかにしています。

新しいアメリカ心臓協会(AHA)のResearch Goes Redキャンペーンでは、より多くの女性患者が臨床試験に参加するように奨励しています。

 

米国疾病予防管理センター(CDC)によると、米国では心血管疾患(CVD)が女性の主な死因のひとつです。

女性のCVDの発生率は通常男性よりも低いですが、研究ではまた、女性が急性心不全を起こした後の死亡率が高く、予後が悪い傾向があることを示唆しています。

毎年2月、AHAの機関誌『Circulation』は、これらの性差のいくつかを是正することを目的とした特別号を発行しています。

今年発行された『Go Red for Women』 号はその5回目となります。

 

「女性の心血管疾患に関する最高の科学術のいくつかを発表することにより、循環器系におけるこの問題が、この分野での革新的な研究の実現を促進することを願っています。」

と機関誌の編集長であるジョセフA.ヒル博士は述べています。

ヒル博士は、テキサス州ダラスにあるテキサス大学(UT)サウスウエスタンメディカルセンターの心臓病学部長であり、ハリー S. モス ハートセンターの所長です。

 

心停止後の生存率の低下

今年の特集号での研究は、男性と比較して女性の心血管系の転帰が悪いことを改善しようとする医師にとっての課題を浮き彫りにしています。

研究者らは、地域社会において心停止後に蘇生した個人のうち助かり退院ができたのは男性の36.3%と比較して、女性では22.5%であることを発見しました。

この格差は、入院後の予後が良好であると判断された患者の間で最大でした。

 

さらに良い点として、この特集号では、一部の地域では差が縮まっている可能性があることを示唆する調査も取り上げています。

ある研究では、米国で2008年から2017年の間に、心筋梗塞(MI)を発症した770,408人の女性と700,477人の男性を12か月間、追跡しました。

研究者らは、この研究対象集団では、MIの再発、冠状動脈性の心臓発作、心不全による入院、およびすべての原因による死亡率が大幅に低下したことを発見しました。

これらの心血管系の事象では、男性よりも女性の方が、相対的に減少が大きいことがわかりました。

別の研究では、エドキサバンと呼ばれる抗凝固薬が、不規則で異常に速い心拍数のある心房細動の女性にとって明らかな安全上の利点があることを発見しました。

標準的な抗凝固治療であるワルファリンと比較して、高用量のエドキサバンは、男性よりも女性の方が脳卒中や出血のリスクが低いことに関連していました。

 

心房細動の手術

心房細動の手術後の女性の転帰を研究している研究者からの朗報もありました。

以前、それほど厳密ではない研究では、カテーテルアブレーションとして知られる手術による合併症は女性が男性よりもそれを経験する可能性が高いことが示唆されていました。

新しい研究では、心房細動の患者2,204人がランダム化されその37%が女性でした。

被験者は心臓のリズムを管理するためにカテーテルアブレーションまたは薬物療法のいずれかを受けていました。

手術のリスクの点では臨床的に有意な性差が見られませんでした。さらに、男性と女性の両方が、薬物療法と比較した場合に、手術を受けていると心房細動の再発を起こす可能性が低いことがわかりました。

 

臨床試験への参加はわずか

昨年の特集号に掲載された研究によると、2010年から2017年の間に、心血管試験に参加した862,652人の成人のうち、女性は38.2%にすぎませんでした。

 

AHAの機関誌『Stroke』の2021年2月号での記事は、臨床試験に参加するのに十分な数の女性を採用する際の問題に焦点を当てています。

著者は次のように記しています。

「臨床試験における女性の情報不足は、臨床医学の多くの異なる分野で一般的に認識され、一見、調整が不可能な問題です。

臨床試験への女性の登録数の食い違いが試験から得られた証拠を一般化できるのかという懸念、また、女性の新しい治療法へのアクセスと利用が減少する可能性もあります。」

試験への参加が少ない理由として考えられるものの中で、著者らは女性患者の態度と信念を引用しています。結果的に関心を薄め参加の拒否が増えました。

不均衡を是正するために、AHAはヘルスケアデータ分析サービスを行うVerily Life Sciences社(ベリーリー・ライフ・サイエンス)と共同で『Research Goes Red』と呼ばれる啓発キャンペーンを開始しました。

このキャンペーンは、より多くの女性が心血管系の臨床試験に参加できるようにすることを目的としています。

 

 

【以下のリンクより引用】

Why sex differences in cardiovascular disease matter

Medical News Today

 

 

 

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